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リハビリ特化型デイサービスの看護師の役割について
リハビリ特化型デイサービス(通所介護)では、利用者様の定員数は10名以上の場合に看護職員が専従で1名以上配置(看護師、准看護師)することが義務付けられています。リハビリ特化型デイサービスと聞くと、リハビリをメインとして行っている施設が多いことから看護師さんはどのような仕事をしてくれているのか?と疑問に思われている方もいるかもしれません。今回は、リハビリ特化型デイサービスで勤務している看護師さんの主な「役割」と「仕事内容」について、解説していきます。
リハビリ特化型デイサービスでの看護師さんの役割とは?
リハビリ特化型デイサービスでの看護師さんの役割は、利用者さん一人ひとりの「健康管理」を行うことです。ここからは、看護師の役割を大きく4つに分けてご紹介していきます。
- 利用者さんの健康管理チェック
- 利用者さんの医療的な処置
- 利用者さんの急変時・緊急時の応急処置
- その他の業務
ここからは、1~4の詳しい内容をご紹介していきます。
健康管理チェック
利用者さん一人ひとりの健康状態を把握し、利用者さんに適した内容で、健康管理を行っていきます。
- バイタルチェック(体温・血圧・脈拍などの測定):利用者さん送迎時、マシントレーニング等の運動前後の健康状態の把握・記録管理を行います。
- 服薬管理:服薬内容を確認し、内服される際、薬の飲み間違いがないか、誤嚥していないか等、必要に応じて服薬介助を行います。
- 口腔管理:水分補給時などに、誤嚥・痰がらみ等の症状がないか、発声は正しくできているか等を観察し、必要に応じて介助または指導を行います。
- 排泄介助:安全に排泄していただくために、転倒や転落に注意し介助・見守りを行います。また、排泄物の状態に異常や変化がないかも同時に確認します。
- 感染症対策:高齢者にとって特にインフルエンザ、コロナウィルスなどの感染症は、生死に関わります。施設内での感染が流行しないよう、利用者の体調の変化に注意し、感染予防対応策を考え行っています。
医療的な処置
リハビリ特化型デイサービスには、医師は常駐していません。そのため、採血や点滴などの治療は行いませんが、医療的ケアを行っています。
【主な医療的ケア】
- 軟膏の塗布、湿布の貼付、点眼薬の介助
- 包帯での保護
- インシュリン注射貼付
- バルーンカテーテルの管理
- 褥瘡や創部の処置、経過観察
以上のことが、医療的ケアとして挙げられますが、これらは、看護師の資格を持っているからといって、業務を行っているわけではありません。利用者さん、かかりつけの病院またはクリニックの担当医指示・指導のもと、一人ひとりに適した医療的ケアができるよう、医師とケアマネージャーとも連携して行っています。
急変時・緊急時の応急処置
リハビリ特化型デイサービスで考えられる緊急時としては、利用者さんの転落事故、誤飲等の日常生活上での急変、または持病が原因で急変される場合があります。②でもお伝えしたようにデイサービスには、医師は常駐していない為、看護師が他職種と連携を取り、応急処置(吸引、人材で行える応急処置)を行っています。
同時に、かかりつ医に*1 バイタルサイン状況を説明し、救急車を呼ぶかどうかの判断を仰ぎます。その際、家族やキーパーソンへの連絡も行っています。
救急車到着までの時間、利用者さんから離れることなく応急処置や搬送の準備を行い、救急車到着後は、救急隊への様態報告、場合によっては救急車へ同乗し、経過観察を行います。
デイサービスには、医療行為が出来ないという観点から、医療器具も機材も限られたものしかありません。その中で、看護師の迅速な対応と判断、他職種との普段からの細目なコミュニケーションにより、利用者さんの急変時・緊急時にも迅速に対応できるよう備えています。
*1:バイタルサインは、「生命兆候」のこと。「体温」「脈拍」「血圧」「呼吸」の4つから健康状態を知ることができます。
その他の業務
リハビリ特化型デイサービスが小規模デイサービス(利用者10人以下)か大規模デイサービス(利用者25人以上)によって、看護師の役割は異なりますが、施設の特性上、他スタッフと連携を取り機能訓練のサポート役に回ることもあります。その際、利用者さんの体調に合わせて判断を求められたり、内容によってはご家族への報告を看護師が担うことがあります。
- 利用者さんの送迎:利用者さんの送迎時に同乗し、ご自宅までお迎え、お見送りに伺います。
- 機能訓練のサポート:国家資格を保有している機能訓練指導員の中でも理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師が主にリハビリ業務を行いますが、看護師も歩行訓練・関節可動域訓練・マシントレーニング・体操などのレクリエーションを通して、利用者さんの身体状況の把握をしながら、見守りやサポートを行います。
- 相談対応や指導:利用者さん・ご家族双方の不安事、心配事に寄り添い、医療的根拠を持って、アドバイスや指導を行います。
リハビリ特化型デイサービス勤務の看護師の役割は、他職種と連携をとりながら利用者さん一人ひとりに合わせた「健康管理」を行うことです。健康管理を行うことで、大切なご自宅で自立度を維持したまま笑顔で、在宅生活を続けていけるようサポートしています。
最後に
当社のリハビリデイサービス・コンパスウォークには、ご利用者様の状況に対応できるよう、機能訓練中心の半日型デイサービスと、機能訓練・入浴・食事を提供する1日型ディサービスの2種類があります。どちらのサービスも、おひとりおひとりの状況やご希望に合わせてご利用いただけるよう、万全な体制とサービスを心がけております。
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